特集 第1部 最近の眼科薬物治療 Ⅳ.ぶどう膜
2 Vogt-小柳-原田病
高瀬 博
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学
キーワード:
Vogt-小柳-原田病
,
ぶどう膜炎
,
ステロイドパルス療法
,
免疫抑制治療
,
TNF阻害薬
Keyword:
Vogt-小柳-原田病
,
ぶどう膜炎
,
ステロイドパルス療法
,
免疫抑制治療
,
TNF阻害薬
pp.1086-1093
発行日 2019年9月30日
Published Date 2019/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000001368
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
Vogt-小柳-原田病(原田病)はわが国ではサルコイドーシスに次ぐ頻度でみられる代表的なぶどう膜炎原因疾患のひとつであり,大学病院を対象とした疫学調査ではぶどう膜炎の7%を占めることが報告されている1)2)。原田病に対する薬物療法は,現在はステロイドパルス療法を中心としたステロイド治療が主流であるが,それに加えて免疫抑制薬であるシクロスポリン(ネオーラルⓇ)や腫瘍壊死因子tumor necrosis factor(TNF)阻害薬であるアダリムマブ(ヒュミラⓇ)もまた用いられつつある(表1)。本項では,原田病に対する薬物療法の現状と考え方について概説する。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.