連載 イチから学び直す医療統計・第12講
ロジスティック回帰分析
浮田 翔子
1
,
長島 健悟
1
,
佐藤 泰憲
2
Shoko UKITA
1
,
Kengo NAGASHIMA
1
,
Yasunori SATO
2
1慶應義塾大学病院臨床研究推進センター生物統計部門
2慶應義塾大学医学部生物統計学
キーワード:
二値データの解析
,
オッズ比
,
交絡調整
,
変数選択
Keyword:
二値データの解析
,
オッズ比
,
交絡調整
,
変数選択
pp.1087-1095
発行日 2025年9月13日
Published Date 2025/9/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294111087
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医学研究において,奏効・非奏効,陽性・陰性といった二値の質的データが頻繁に扱われる.これらを目的変数とする解析手法として,ロジスティック回帰分析が広く用いられており,交絡因子の調整や予測モデルの構築など,さまざまな目的に応じて柔軟に活用されている.
本稿では,ロジスティック回帰分析における基本的な仮定や,推定されたオッズ比の解釈方法について解説し,ロジスティック回帰分析を臨床研究で適切に利用するための理解を深めることを目的とする.また,臨床研究の実践においてしばしば議論となる変数選択の考え方についても紹介し,モデル構築における留意点について述べる.

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