連載 イチから学び直す医療統計・第2講
観察研究の計画
長島 健悟
1
,
十島 玄汰
1
,
佐藤 泰憲
2
Kengo NAGASHIMA
1
,
Genta TOSHIMA
1
,
Yasunori SATO
2
1慶應義塾大学病院臨床研究推進センター生物統計部門
2慶應義塾大学医学部生物統計学
キーワード:
コホート研究
,
ケースコントロール研究
,
リスク比
,
リスク差
,
オッズ比
Keyword:
コホート研究
,
ケースコントロール研究
,
リスク比
,
リスク差
,
オッズ比
pp.637-643
発行日 2025年5月17日
Published Date 2025/5/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293070637
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観察研究は,疾患の発生状況やリスク要因を評価するために重要な役割を果たし,現代の医療や公衆衛生のエビデンスベースの意思決定において不可欠である.本稿では,横断研究,縦断研究,コホート研究,ケースコントロール研究などの主要な観察研究デザインを紹介し,それぞれの特性,利点,および限界を解説する.さらに,リスク評価指標やその適用を示し,観察研究の計画における実務的な課題やデザイン選択の重要性についても議論する.歴史的な疫学の視点を踏まえ,観察研究の役割とその応用を包括的に理解するための基礎を提供する.

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