Japanese
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特集 脂質多様性の生物学と疾患制御
脂質多様性を生む脂肪酸不飽和化酵素
Fatty acid desaturases that produce lipid diversity
李 賢哲
1
,
横溝 岳彦
1
Hyeon-Cheol LEE-OKADA
1
,
Takehiko YOKOMIZO
1
1順天堂大学大学院医学研究科生化学・細胞機能制御学
キーワード:
FADS(fatty acid desaturase)1
,
FADS2
,
ステロイドホルモン
,
双極症(双極性障害)
,
癌
Keyword:
FADS(fatty acid desaturase)1
,
FADS2
,
ステロイドホルモン
,
双極症(双極性障害)
,
癌
pp.815-819
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289110815
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生体内に存在する脂質の多くは構成成分として脂肪酸を含んでおり,鎖長や二重結合の数,二重結合の場所によって規定される脂肪酸の種類の多さが脂質分子種の多様性に大きく寄与している.筆者らは脂肪酸に二重結合を導入する酵素である脂肪酸不飽和化酵素に着目し,主にマウスを用いた研究を行ってきた.本稿では,脂肪酸不飽和化酵素のなかでも,アラキドン酸やドコサヘキサエン酸(DHA)などの高度不飽和脂肪酸(PUFA)を生合成する脂肪酸不飽和化酵素について,最新の知見や筆者らの最近の研究成果を交えながら生理機能や病態との関連を概説したい.
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