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特集 脂質多様性の生物学と疾患制御
脂質修飾タンパク質の網羅的なプロファイリング技術
Techniques for the global profiling of protein lipidation
磯部 洋輔
1,2
,
今見 考志
1
Yosuke ISOBE
1,2
,
Koshi IMAMI
1
1理化学研究所生命医科学研究センター
2慶應義塾大学薬学部
キーワード:
脂質修飾
,
ケミカルプローブ
,
生化学的分画
,
プロテオミクス
Keyword:
脂質修飾
,
ケミカルプローブ
,
生化学的分画
,
プロテオミクス
pp.809-813
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289110809
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脂質修飾は,タンパク質の膜局在やタンパク質間相互作用,タンパク質の安定性などに影響を与える重要な翻訳後修飾であるが,脂溶性が高い特殊な物性であること,またストイキオメトリーが低く微量であることなどから一般に解析が難しい対象となっている.近年,脂質修飾を受けたペプチドやタンパク質を選択的に精製・濃縮する手法が開発されており,高速液体クロマトグラフィ/タンデム質量分析(LC/MS/MS)によるプロテオーム解析技術と組み合わせることで脂質修飾タンパク質の網羅的な同定が可能となってきている.本稿では,ケミカルプローブを用いた修飾タンパク質の濃縮,および生化学的な分画法に焦点を当て,最近の脂質修飾タンパク質の網羅的なプロファイリング技術について解説したい.
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