Japanese
English
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不飽和脂肪酸製剤の皮膚科領域に於ける治験
THE APPLICATION OF LINOLEIC ACID PREPARATION TO SOME DERMATOSES.
出村 光一
1
,
鷲尾 勝
1
,
北見 敏郎
1
,
黒川 捷
1
Koichi DEMURA
1
,
Masaru WASHIO
1
,
Toshiro KITAML
1
,
Suguru KUROKAWA
1
1新潟大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Niigata University School of Medicine
pp.1375-1377
発行日 1959年12月1日
Published Date 1959/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202717
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脂質欠乏食餌が,実験動物の成長停止,並びに幾つかの全身症状を来すことが,Burr and Burr (1929)に依つて知られ,更にこの欠乏症状は或種不飽和脂肪酸添加投与によつて消失することが,やはりBurr等(1930,1932)に依つて証明された。動物の欠乏症状の中,顕著なものの1つは皮膚症状である。即ち,紅斑性落屑性皮膚炎,限局性浮腫,粃糠疹様落屑が見られる。併して,リノール酸,アラヒドン酸の投与が,この欠乏症状の改善に効果的であることが判つた。特にリノール酸が,その治効作用大であると云う。その後Evans等(1932)の追試,丹下等(1932),Turpeiner (1938)の検討が行われ,動物における必須脂肪酸の存在が略々確定的と見做されるに到つた。
必須脂肪酸として,その意義を認められているものはリノール酸,リノレン酸,アラヒドン酸等である。
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