特集 腸管不全症;基礎研究・臨床のトピックス
腸管不全患者における間接熱量計を用いたエネルギー必要量の推定
髙橋 信博
1,2,3
,
加藤 源俊
1
,
狩野 元宏
1,2
,
山田 洋平
1
,
井上 真美子
2
,
島村 奈緒美
2
,
石川 愛子
2
,
藤野 明浩
1
Nobuhiro Takahashi
1,2,3
,
Mototoshi Kato
1
,
Motohiro Kano
1,2
,
Yohei Yamada
1
,
Mamiko Inoue
2
,
Naomi Shimamura
2
,
Aiko Ishikawa
2
,
Akihiro Fujino
1
1慶應義塾大学医学部小児外科
2慶應義塾大学病院NST
3東京都立小児総合医療センター外科
pp.1058-1063
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000978
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はじめに
栄養管理において栄養量の決定は最も基本的な事項である。一方で,腸管不全患者においては身長・体重のバランスの崩れ,静脈栄養と経腸栄養のバランス,肝障害の出現,さらに腸管からの吸収率の不安定性も加わって,それぞれの患者におけるエネルギー必要量の推測は難しいことがある。エネルギー消費量は一般的には身長や体重といった身体計測値から推測されることが多いが,近年腸管不全患者における筋肉量の減少と体脂肪量の増加という体組成異常が報告されてきており,そのためエネルギー消費量は推測値と異なる可能性がある。
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