特集 胆道閉鎖症の研究update
長期自己肝生存例における肝内胆管拡張の臨床的意義
城崎 浩司
1
,
熊谷 知子
1
,
近藤 彩
1
,
伊藤 よう子
1
,
前田 悠太郎
1
,
工藤 裕実
1
,
高橋 信博
2
,
加藤 源俊
1
,
狩野 元宏
1
,
山田 洋平
1
,
藤野 明浩
1
Koji Shirosaki
1
,
Tomoko Kumagai
1
,
Aya Kondo
1
,
Yoko Ito
1
,
Yutaro Maeda
1
,
Yumi Kudo
1
,
Nobuhiro Takahashi
2
,
Mototoshi Kato
1
,
Motohiro Kano
1
,
Yohei Yamada
1
,
Akihiro Fujino
1
1慶應義塾大学医学部外科学教室(小児)
2東京都立小児総合医療センター外科
pp.193-198
発行日 2024年2月25日
Published Date 2024/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000732
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はじめに
胆道閉鎖症(BA)ではしばしば肝内胆管拡張を呈する症例が散見され,難治性胆管炎の原因となることがある1,2)。これまで乳児期の治療介入について議論がなされてきたが,肝移植成績の向上に伴い重きを置かれなくなってきた3~11)。葛西ら12)が肝門部空腸吻合術を報告してから約60年が経過し,肝内胆管拡張を呈しながらも長期自己肝生存を得る症例が散見されるようになった今日,介入の意義について再考が求められる。
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