特集 必携小児外科レジデントマニュアル1
直腸内圧測定および直腸内圧反射(anorectal manometry)
藤村 匠
1,2
,
下島 直樹
3
,
梅山 知成
4
,
清水 隆弘
5
,
鮫島 由友
1,2
,
狩野 元宏
1
,
加藤 源俊
1
,
山田 洋平
1
,
藤野 明浩
1
Takumi Fujimura
1,2
,
Noaki Shimojima
3
,
Tomoshige Umeyama
4
,
Takahiro Shimizu
5
,
Yoshitomo Samejima
1,2
,
Motohiro Kano
1
,
Mototoshi Kato
1
,
Yohei Yamada
1
,
Akihiro Fujino
1
1慶應義塾大学医学部小児外科
2国立病院機構埼玉病院小児外科
3国立成育医療研究センター小児外科系専門診療部外科
4東海大学医学部小児外科
5国際医療福祉大学成田病院小児外科
pp.796-800
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000000910
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はじめに
直腸内圧測定は,直腸と肛門の筋肉の機能を評価するための重要な検査方法であり,便秘や失禁などの排便に関連する問題の原因を明らかにし,適切な治療計画を立てるために行われてきた。成人と小児では解剖学的および生理学的な違いがあるため,検査の実施方法や結果の解釈が異なる。成人では,便失禁の慢性便秘や過敏性腸症候群などの診断に使用されることが多く,小児ではこれらに加え,主にHirschsprung病(HD)の診断に用いられる。直腸内圧測定検査は,臨床症状や注腸所見で疾患が疑われる場合に実施されるものである。
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