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増刊号 小児疾患診療のための病態生理3―改訂第6版―
Ⅲ.神経疾患
11.神経線維腫症(von Recklinghausen病)
Neurofibromatosis(von Recklinghausen disease)
松尾 宗明
1
MATSUO Muneaki
1
1佐賀大学医学部医学科小児科学講座
pp.292-297
発行日 2022年12月23日
Published Date 2022/12/23
DOI https://doi.org/10.24479/pm.0000000561
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1 基本病因,発症機序
神経線維腫症1型(neurofibromatosis 1:NF1,von Recklinghausen病)は皮膚の多発性café-au-lait斑を特徴とし,皮膚の神経線維腫,叢状神経線維腫をはじめ,中枢神経など各種臓器に多彩な病変を生じる常染色体性顕性(優性)遺伝性の疾患である。神経線維腫症2型はまったく別の疾患で,両側の聴神経鞘腫を特徴とし,中枢神経に腫瘍が多発するが,神経鞘腫,髄膜腫などが主体で神経線維腫を生じることはないので,疾患名としては適切ではない。
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