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研究
血液透析患者の腎性貧血治療―体内総鉄量(TBI)を用いた鉄動態の評価
Evaluation of iron sufficiency using total body iron(TBI)in hemodialysis patients
水野 章子
1
MIZUNO Akiko
1
1成城じんクリニック
キーワード:
体内総鉄量(TBI)
,
フェリチン
,
腎性貧血
,
ESA
,
HIF-PH阻害薬
Keyword:
体内総鉄量(TBI)
,
フェリチン
,
腎性貧血
,
ESA
,
HIF-PH阻害薬
pp.283-289
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000275
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はじめに
貧血治療における鉄の適切な管理は重要であり,『2015年版 日本透析医学会 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン』(以下,GL)1)においては,血液透析(HD)患者では,血清フェリチン(Fer)値が100ng/mL未満またはトランスフェリン飽和度(TSAT)が20%未満の場合に鉄補充療法が推奨されている。一方,Fer高値の際には,① 実際に鉄過剰がある場合,② 赤血球造血刺激因子製剤(ESA)減量後に造血と赤血球崩壊のバランスが不均衡となり,一時的にFerが上昇している場合,③ 慢性炎症による鉄利用障害がある場合など,Fer高値が鉄過剰を反映しないこともある。
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