Japanese
English
研究
RBC,MCHを活用した腎性貧血管理の推移と鉄動態の検討
Changes in renal anemia management and iron dynamics using RBC and MCH
加藤 徳介
1
,
三浦 真心
2
,
佐野 淑江
1
,
藤野 鉄平
1
KATO Noriyuki
1
,
MIURA Makoto
2
,
SANO Yoshie
1
,
FUJINO Teppei
1
1埼友クリニック 腎臓内科
2埼友クリニック 臨床工学部
キーワード:
RBC
,
MCH
,
TSAT
,
フェリチン
,
腎性貧血
Keyword:
RBC
,
MCH
,
TSAT
,
フェリチン
,
腎性貧血
pp.938-942
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000186
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背景と目的
『2015年版 日本透析医学会 慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン』(以下,GL)1)では,成人の血液透析(hemodialysis:HD)患者の目標ヘモグロビン(Hb)値として10g/dL以上12g/dL未満が推奨され,この目標Hb値を達成するため,主として赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)および鉄剤を用いた貧血治療が行われる。また,2019年に新たな腎性貧血治療薬として低酸素誘導性因子-プロリン水酸化酵素(hypoxia-inducible factor prolyl hydroxylase:HIF-PH)阻害薬が実用化され,その適正使用におけるrecommendationにおいて,十分な鉄補充の重要性が強調されている2)。鉄剤については,フェリチンおよびトランスフェリン飽和度(TSAT)を指標にして欠乏あるいは過剰にならないように必要に応じて補充したうえで,実際のHb値の調節はESAを適宜増減することで行っている。
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