Japanese
English
研究
血液透析患者の腎性貧血治療―ESAからHIF-PH阻害薬へ変更時の鉄動態
Treatment of renal anemia in hemodialysis patients:evaluation of iron dynamics when changing drugs from erythropoiesis-stimulating agent to hypoxia-inducible factor prolyl-hydroxylase inhibitor
水野 章子
1
Mizuno Akiko
1
1成城じんクリニック
キーワード:
血液透析
,
腎性貧血
,
ESA
,
HIF-PH阻害薬
,
赤血球数(RBC)
,
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)
Keyword:
血液透析
,
腎性貧血
,
ESA
,
HIF-PH阻害薬
,
赤血球数(RBC)
,
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)
pp.857-862
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000749
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
2015年版日本透析医学会「慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン」(GL)1)では,血液透析(HD)患者の目標ヘモグロビン値(Hb)は10~12g/dLとされ,主として赤血球造血刺激因子製剤(ESA)および鉄剤による治療が行われる。腎性貧血の主因は,相対的あるいは絶対的エリスロポエチン欠乏であるが,ESA低反応の患者は一定数存在し,ESAの過量投与は生命予後を悪化させることがわかっている2)。そしてESA低反応の主因には,絶対的または機能的鉄欠乏があり,GLでは血清フェリチン(Fer)100ng/mL未満またはトランスフェリン飽和度(TSAT)20%未満の場合に鉄補充療法が推奨されている。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.