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特集 腎性貧血:HIF-PH阻害薬への期待と課題
【トピックス】
HIF-PH阻害薬の小児腎性貧血治療への期待と留意点
HIF-PH inhibitors for pediatric patients with anemia of CKD
服部 元史
1
HATTORI Motoshi
1
1東京女子医科大学 腎臓小児科
キーワード:
小児
,
腎性貧血
,
HIF-PH阻害薬
Keyword:
小児
,
腎性貧血
,
HIF-PH阻害薬
pp.277-282
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000274
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はじめに
赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)療法が臨床導入される以前の時期には,頻回の輸血に伴う鉄過剰症(ヘモクロマトーシス),感染症,そして抗human leukocyte antigen(HLA)抗体の産生により腎移植の実施が困難になるなど,腎性貧血はきわめて深刻な問題であった。しかし,わが国では,1990年から透析患者に,そして1994年からは保存期腎不全患者にもESA療法が保険適用となり,それによってもたらされた恩恵は計り知れない1)。
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