TOPICS ─文献紹介〈腫瘍関連*〉
クローン病に対するアダリムマブ単独およびアザチオプリン併用療法の比較無作為前向き研究〔Review from ─ J Crohns Colitis 2016;10:1259-1266〕
松本 主之
1
,
本谷 聡
2
,
渡辺 憲治
3
,
久松 理一
4
,
仲瀬 裕志
5
,
吉村 直樹
6
,
石田 哲也
7
,
加藤 真吾
8
,
中川 倫夫
9
,
江﨑 幹宏
10
,
長堀 正和
11
,
松井 敏幸
12
,
内藤 裕二
13
,
金井 隆典
14
,
鈴木 康夫
15
,
野島 正寛
16
,
渡辺 守
11
,
日比 紀文
17
1岩手医科大学消化器内科消化管分野
2札幌厚生病院消化器内科(IBD センター)
3大阪市立総合医療センター消化器内科
4杏林大学医学部第三内科
5札幌医科大学消化器内科学講座
6JCHO 東京山手メディカルセンター消化器内科
7大分赤十字病院消化器科(現石田消化器IBD クリニック)
8埼玉医科大学総合医療センター消化器・肝臓内科
9千葉大学大学院医学研究院消化器内科学
10九州大学大学院医学研究院病態機能内科学
11東京医科歯科大学消化器内科
12福岡大学筑紫病院消化器内科
13京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
14慶應義塾大学医学部内科学(消化器)
15東邦大学医療センター佐倉病院内科学講座消化器センター
16東京大学医科学研究所附属病院トランスレーショナルリサーチ・治験センター
17北里大学北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センター
キーワード:
クローン病
,
抗TNF-α抗体療法
,
アダリムマブ
,
アザチオプリン
Keyword:
クローン病
,
抗TNF-α抗体療法
,
アダリムマブ
,
アザチオプリン
pp.469-471
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000104
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抗TNF-α抗体療法はクローン病(CD)に対してもっとも有効な内科的治療法である.インフリキシマブ(IFX)は世界で初めて開発されたキメラ型抗TNF-α抗体であり,当初からチオプリン系免疫調節剤の併用によるCD の寛解維持効果向上が示唆されていた.これは,後年IFX 単剤,アザチオプリン単剤,および両者併用の寛解維持療法を比較した前向き臨床試験(SONIC)で証明されている1). 一方, ヒト型抗体アダリムマブ(ADA)を用いた抗TNF-α抗体療法におけるチオプリン製剤併用の意義に関しては,遡及的検討やそれらのメタ解析があるのみで2),3),未だ一定の結論に至っていない.そこで,われわれはADA とチオプリンの併用効果に関する前向き研究を行った.
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