コラム その他のモダリティにおける診断能向上の検討
CT コロノグラフィーにおける大腸腫瘍の存在診断能と質的診断能
満崎 克彦
1
1済生会熊本病院予防医療センター
キーワード:
CT コロノグラフィー
,
大腸腫瘍
,
診断能
Keyword:
CT コロノグラフィー
,
大腸腫瘍
,
診断能
pp.466-468
発行日 2017年9月20日
Published Date 2017/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000103
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大腸腫瘍は,早期の段階から限局性に発育し隆起性病変の形態を呈することから,CT コロノグラフィー(CTC)によるスクリーニング対象として重要である.大腸がんスクリーニングにおけるCTC の検査精度は,ACRIN National CTC Tria(l 米国)1)をはじめとして各国から多施設共同試験の結果が報告され,10 mm 以上の病変の検出感度は概ね90%以上で,隆起型病変の精度は内視鏡検査とほぼ同等であることが示された.しかしながら,表面型病変の検出能は十分とは言えず,検出感度は40〜80%で,隆起型病変の検出感度と比較して低い.とくに腫瘍高が2 mm 未満の場合CTC による検出は困難である.
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