TOPICS 文献紹介〈炎症関連*〉
炎症性腸疾患における抗TNFα効果減弱克服の試み〔Review from ─ J Crohns Colitis 2020;14:1264-1273〕
横山 陽子
1
,
柏木 伸仁
2
1兵庫医科大学炎症性腸疾患内科
2株式会社JIMRO
キーワード:
抗IFX抗体
,
制御性B細胞
,
アダカラム
,
炎症性腸疾患
,
効果減弱
,
逆説的皮膚アレルギー反応
Keyword:
抗IFX抗体
,
制御性B細胞
,
アダカラム
,
炎症性腸疾患
,
効果減弱
,
逆説的皮膚アレルギー反応
pp.119-122
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000560
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インフリキシマブ(IFX)などのTNFαを標的とするバイオ製剤は,炎症性腸疾患(IBD),クローン病(CD)や潰瘍性大腸炎(UC)の治療を著しく進歩させた.しかし,効果減弱(LOR)や投与時反応(IR)が誘発され,その原因とされる抗IFX抗体(ATI)が注目されている.LORに対し強化療法やバイオスイッチなどが選択されるが,未だその発現要因を制御する有効な手段はない.アダカラム®(GMA)については,単球TNFα産生抑制や制御性B細胞(Breg)誘導などが報告されている.そこで,IFX治療下でLORやIRを発現したIBD患者に対するGMA併用を多施設共同で行った.
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