炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅴ 炎症性腸疾患の内科治療 ⑫抗菌薬療法
桂田 武彦
1
,
坂本 直哉
2
1北海道大学病院光学医療診療部
2北海道大学大学院医学研究院内科学分野消化器内科学教室
キーワード:
抗菌薬
,
腸内細菌
,
ATM 療法
Keyword:
抗菌薬
,
腸内細菌
,
ATM 療法
pp.858-862
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000816
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近年,無菌状態では自然腸炎発症マウスが腸炎を発症しないことが明らかにされてから,炎症性腸疾患(IBD)の原因または増悪因子として腸内細菌が注目されてきた.菌種の特定はできていないものの,腸内細菌を抗菌薬など,なんらかの形で制御することにより病勢をコントロールすることが可能な症例が存在することがわかっている.本稿では,潰瘍性大腸炎(UC),クローン病(CD)に対する抗菌薬使用に関して,これまでの経緯,現在の治療指針,診療ガイドラインでの取り扱い,今後の展望について述べる.
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