特集 炎症性腸疾患の分子標的治療を総括する
Ⅴ.炎症性腸疾患におけるウステキヌマブ治療
松岡 克善
1
1東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科
キーワード:
ウステキヌマブ
,
インターロイキン-12/23 p40
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
Keyword:
ウステキヌマブ
,
インターロイキン-12/23 p40
,
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
pp.275-278
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000616
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インターロイキン(Interleukin;IL)-12およびIL-23は,抗原提示細胞である樹状細胞やマクロファージから分泌されるサイトカインである.ウステキヌマブは,IL-12とIL-23の共通サブユニットであるp40に対するモノクローナル抗体製剤である.ウステキヌマブは,クローン病および潰瘍性大腸炎において,寛解導入および維持における有効性が示されている.ウステキヌマブは完全ヒト型抗体であり,抗薬物抗体の出現率が低く,長期的な二次無効が起こりづらいことが示唆されている.短期的には良好な安全性プロファイルが報告されているが,長期的な安全性の評価は今後の課題である.
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