特集 腎性貧血治療のこれまでと,その新しい展開
4.これまでの腎性貧血治療(4)ESAによる貧血以外への治療効果
中野 敏昭
1
,
平方 秀樹
2
1九州大学病院腎疾患治療部
2福岡腎臓内科クリニック
キーワード:
腎性貧血
,
ESA
,
心腎連関
,
臓器保護
Keyword:
腎性貧血
,
ESA
,
心腎連関
,
臓器保護
pp.53-59
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001590
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慢性腎臓病(CKD)に伴う腎性貧血は,組織の低酸素に伴い,腎臓,心臓,脳に機能障害をきたすことが知られている.赤血球造血刺激因子(ESA)による腎性貧血の治療は,貧血改善による臓器機能障害の改善効果が知られている.さらに,造血作用のないESAによる治療は尿細管間質障害を改善することが報告されている.本稿では,ESAによる臓器保護効果について概説する.
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