Japanese
English
臨床
大腿骨頚部骨折術後の遅発性骨頭圧潰
Late segmental collapse after internal fixation for femoral neck fractures
越智 龍弥
1
,
安岡 寛理
1
,
松下 任彦
1
,
中原 潤之輔
1
,
平山 雄大
1
,
高田 弘誠
1
Ryuya OCHI
1
1公立玉名中央病院,整形外科
キーワード:
Femoral neck fracture
,
Internal fixation
,
Late segmental collapse
Keyword:
Femoral neck fracture
,
Internal fixation
,
Late segmental collapse
pp.1023-1028
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001819
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要旨:過去36年間に内固定した大腿骨頚部骨折患者を対象に,遅発性骨頭圧潰(LSC)の発生率や発生時期を調査した。症例は1983~2018年の494例で平均年齢は77.6歳(15~104歳),Garden分類のstageは非転位型399例,転位型95例,術後の平均観察期間は2年3カ月,LSC発生数は48例であった。調査項目を術後2年以上の観察例でのLSC発生率,LSC発生時期,LSC発生時期の比較,再手術率と再手術法,LSC発生から再手術までの期間とした。LSC発生率は非転位型14.9%(22/148例),転位型48.1%(26/54例),発生時期は術後3カ月~10年,平均2年3カ月で術後1~2年に最も多く,発生時期の比較ではGarden stage,性別,年齢で有意差はなく,再手術率は52.1%(25/48例)で再手術法は人工骨頭15例,人工股関節10例であり,LSC発生から再手術までの期間は1カ月未満~2年7カ月,平均6.9カ月であった。長期観察期間で評価すると,LSC発生率は非転位型,転位型ともに予想以上に高率であった。
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