Japanese
English
臨床
大腿骨転子部骨折術後の遅発性骨頭圧潰
Late segmental collapse after internal fixation for intertrochanteric fractures
越智 龍弥
1
,
安岡 寛理
1
,
松下 任彦
1
,
中原 潤之輔
1
,
浦田 泰弘
1
Ryuya OCHI
1
1くまもと県北病院,整形外科
キーワード:
Basicervical fracture
,
Intertrochanteric fracture
,
Late segmental collapse
Keyword:
Basicervical fracture
,
Intertrochanteric fracture
,
Late segmental collapse
pp.1063-1068
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002231
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要旨:大腿骨転子部骨折術後の遅発性骨頭圧潰(LSC)の発生率と診断時期を調査した。症例は2005~2018年の大腿骨頚基部骨折を含む大腿骨転子部骨折1,363例中で,術後2年以上X線像によりLSC発生の有無を観察した328例を調査対象とした。年齢は46~99歳(平均83.7歳),性別は男性41例,女性287例,骨折型は転子部骨折315例,頚基部骨折13例,平均観察期間は術後54.9カ月であった。LSC発生を8例に認め,骨折型はすべて転子部骨折であった。LSC発生率は2.4%(8/328例)で,診断時期は術後12~66カ月(平均37.6カ月)であった。LSCは術後長期間にわたり発生するため,発生率は観察期間の長さで異なる結果となる。本検討で観察期間を術後1年以上とすると,LSC発生率は1.7%(8/475例)となる。大腿骨頚部骨折での治療経験を踏まえ,本研究の観察期間を術後2年以上とした。
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