Japanese
English
臨床
大腿骨頚部骨折における骨癒合不全例の診断時期
Diagnosis time of nonunion cases in femoral neck fracture
越智 龍弥
1
,
安岡 寛理
1
,
松下 任彦
1
,
中原 潤之輔
1
,
浦田 泰弘
1
Ryuya OCHI
1
1くまもと県北病院,整形外科
キーワード:
Femoral neck fracture
,
Nonunion
,
Time of diagnosis
Keyword:
Femoral neck fracture
,
Nonunion
,
Time of diagnosis
pp.197-200
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002042
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:骨癒合不全例の診断時期を調査することによって,大腿骨頚部骨折の骨癒合時期について考察した。調査対象は2007~2019年に内固定術を施行した大腿骨頚部骨折313例中で,1年以上X線像で骨癒合の有無を観察した157例とした。平均年齢は76.4歳(29~104歳),性別は男性28例,女性129例,骨折型は不顕性11例,非転位型133例,転位型13例であった。偽関節,カットアウト,再骨折などの骨癒合不全を11例に認めた。偽関節は6例で,診断時期は術後2カ月:2例,術後3カ月:1例,術後5カ月:1例,術後6カ月:2例であった。カットアウトは4例で,診断時期は術後1カ月:2例,術後2カ月:1例,時期不明:1例であった。再骨折は1例で,診断時期は術後4カ月であった。骨癒合不全例の診断時期で最も遅いのは術後6カ月であった。大腿骨頚部骨折において術後6カ月のX線像で骨癒合不全所見を認めなければ,骨癒合を得られたと判断してよいと思われた。
Copyright © 2022, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.