Japanese
English
臨床
大腿骨近位部骨折電子パスの導入による効果
Effect of introducing electronic clinical pathway for femoral neck fracture
小久保 吉恭
1
,
浅井 秀明
1
,
山崎 隆志
1
,
本藤 和久
2
,
小倉 健太郎
2
,
杢代 馨香
2
Yoshiyasu KOKUBO
1
,
Kazuhisa HONDOH
2
1武蔵野赤十字病院,整形外科
2同上,看護部
キーワード:
Clinical pathway
,
Femoral neck fracture
,
Business improvement
Keyword:
Clinical pathway
,
Femoral neck fracture
,
Business improvement
pp.1137-1142
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000999
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要旨:当院では電子カルテ導入後に電子パスの作成が停滞した。パス委員会は活動方法を再検討し短期間でパス作成を行うためのシステムを構築した。2年間の活動でパス使用率は0.7%から40%に向上した。整形外科でも予定入院の疾患に対する電子パス作成は終了しパス使用率は40%台を推移した。今回,予定外入院である大腿骨近位部骨折に適用するパスを作成した。本研究の目的は大腿骨近位部骨折パスの作成と導入による効果について検討することである。パス導入により整形外科におけるパス使用率は42.5%から51.6%に向上した。パス導入後は整形病棟への入院は39%から29%に減少し,整形病棟以外への入院が17%から22%へ増加した。緊急入院に対応するためには病床の効率的な運用が必要ではあるが,当該科以外の病棟への入院は看護スタッフへの負担が大きい。電子パスの導入は整形病棟以外への入院を促進し病床利用を効率化させる可能性がある。
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