Japanese
English
手術
梨状筋・内閉鎖筋共同腱を温存した後方進入人工骨頭置換術
-―snap in typeを用いた手術手技―
Conjoined tendon preserving posterior approach in hemiarthroplasty for femoral neck fracture;operative method using snap in type bipolar cup
久留 隆史
1
Takashi HISATOME
1
1板橋中央総合病院,整形外科
キーワード:
Conjoined tendon preserving posterior
,
Femoral neck fracture
,
Hemiarthroplasty
Keyword:
Conjoined tendon preserving posterior
,
Femoral neck fracture
,
Hemiarthroplasty
pp.245-250
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000355
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要旨:人工骨頭置換術は良好な展開が得られる後方アプローチで行われることが多いが,欠点として後方軟部組織を切開して行うことによる術後の脱臼リスクが高いことが挙げられる。筆者らは梨状筋,上双子筋,内閉鎖筋,下双子筋を温存して人工骨頭を挿入し,snap in typeのアウターヘッドを用いて関節内で整復する手術を行っている。本術式で人工骨頭置換術を行った147例の術後成績を検討した。術中骨折や術後脱臼などの合併症を認めず,全例で追加切開を必要とせず手術可能であった。本術式は特殊な器械を必要とせず,良好な後方安定性を獲得できる手術方法である。認知症や精神疾患による理解力の乏しい患者に対しても,術後の禁止肢位やROM制限を設けることなく治療可能である。Snap in typeのインプラントを使用した梨状筋・内閉鎖筋共同腱を温存した後方アプローチによる人工骨頭置換術は脱臼リスクを軽減する有効な方法である。
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