特定不能の摂食障害に合併した大腿骨頚部骨折の1例

Case of femoral neck fracture associated with eating disorder not otherwise specified

要旨：特定不能の摂食障害（EDNOS）に合併した大腿骨頚部脆弱性骨折1例を経験した。症例は26歳女性で，人工骨頭置換術後2カ月を経過しても歩行できず，著しい握力，上腕周囲長，下腿周囲長の低下，骨粗鬆症と低栄養を認めた。24日間の回復期リハビリテーションと栄養療法の併用によって速やかに回復し歩行自立退院した。骨折受傷と治療経過にはEDNOSによる二次性骨粗鬆症と栄養関連サルコペニアが関与したと考えられた。