Japanese
English
症例
腰部異所性Paget病の1例
Ectopic extramammary Paget’s disease on the lower back
向井 慶
1
,
田中 隆光
1
,
林 耕太郎
1
,
石川 武子
1
,
鎌田 昌洋
1
,
大西 誉光
1
,
石田 毅
2
,
東海林 琢男
2
,
笹島 ゆう子
2
,
近藤 福雄
2
,
多田 弥生
1
Kei MUKAI
1
,
Takamitsu TANAKA
1
,
Kotaro HAYASHI
1
,
Takeko ISHIKAWA
1
,
Masahiro KAMATA
1
,
Takamitsu OHNISHI
1
,
Tsuyoshi ISHIDA
2
,
Takuo TOKAIRIN
2
,
Yuko SASAJIMA
2
,
Fukuo KONDO
2
,
Yayoi TADA
1
1帝京大学医学部,皮膚科学講座(主任:多田弥生教授)
2帝京大学医学部附属病院,病理診断科
キーワード:
異所性Paget病
,
ダーモスコピー
,
腰部
Keyword:
異所性Paget病
,
ダーモスコピー
,
腰部
pp.237-241
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000002401
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70歳,男性。2年前に腰背部に紅斑が出現し,1年前より徐々に拡大し,中央が隆起した。現症は腰背部の10×7cm大の淡紅色~紅褐色の境界明瞭な紅斑で,中央に径3cm大の弾性硬の紅色腫瘤が存在した。紅斑部のダーモスコピー像では点状の黒褐色点が散在していた。病理組織学的に,表皮から真皮下層までPaget細胞が胞巣状,孤立性に増殖,断頭分泌像を有していた。辺縁1cm,筋膜上で切除し,センチネルリンパ節は陰性であった。術後1年,再発転移はない。異所性Paget病はまれな疾患で,ダーモスコピー所見の記載もほとんどないことから,症例報告とした。
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