Japanese
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特集 薬疹・薬物障害
レミフェンタニル塩酸塩によるアナフィラキシーが疑われた1例
Anaphylaxis Probably Caused by Remifentanil
矢野 志ずか
1
,
徳永 千春
1
Shizuka YANO
1
,
Chiharu TOKUNAGA
1
1大和市立病院,皮膚科(主任:徳永千春上級医長)
キーワード:
アナフィラキシー
,
レミフェンタニル
,
全身麻酔
,
皮内テスト
Keyword:
アナフィラキシー
,
レミフェンタニル
,
全身麻酔
,
皮内テスト
pp.28-29
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001152
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現病歴 2017年5月,両側鼠経ヘルニアに対して全身麻酔下で根治術が予定されていた。プロポフォール70mg,ロクロニウム臭化物30mg,フェンタニルクエン酸塩50μgで導入後,ラリンジアルマスクを挿入し,続いてレミフェンタニル塩酸塩0.15mg/時,セファゾリンナトリウム1gの投与を開始した。麻酔開始約30分後に酸素飽和度が100%から95%へ急激に低下し,収縮期血圧は50mmHg台になった。エフェドリン4mgを4回,フェニレフリン塩酸塩0.1mgを3回投与するも昇圧せず,手術は中止となった。ラリンジアルマスクを抜去し気管挿管を行った際に,声門および喉頭の浮腫はなかった。経胸心エコーで異常を認めず,循環動態は徐々に改善した。覆布をはがしたところ,胸部に皮疹を認め,皮膚科依頼となった。
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