徹底分析シリーズ レミフェンタニル
コラム:レミフェンタニルの催眠作用とその特徴:レミフェンタニル単独で麻酔導入は可能か?
横山 武志
1
,
矢田部 智昭
1
,
山下 幸一
1
Takeshi YOKOYAMA
1
,
Tomoaki YATABE
1
,
Koichi YAMASHITA
1
1高知大学医学部 麻酔科学講座
pp.874-878
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100415
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●レミフェンタニルの催眠,鎮静作用は本当に弱いのか?
レミフェンタニルは本年1月に発売されて以来,多くの施設で採用され,使用されている。また発売の前後から多くの麻酔関連の学術雑誌等に特集が組まれ,その薬物動態や実際の使用方法については多数検討されている。しかし,レミフェンタニル自体の催眠作用や鎮静作用についての記載はほとんどみることがない。
われわれはメーカーに問い合わせたが,「レミフェンタニルには催眠作用および鎮静作用はほとんどありません。文献もありません」という返答。レミフェンタニルの添付文書には「本剤を単独で全身麻酔に使用しないこと。(本剤は鎮静効果が弱いため,意識消失を得るためには他の全身麻酔薬を併用すること。)」と明記されている。これは事実だろうか。
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