徹底分析シリーズ レミフェンタニル
レミフェンタニルを併用したセボフルラン麻酔
山蔭 道明
1
Michiaki YAMAKAGE
1
1札幌医科大学医学部 麻酔学講座
pp.858-862
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100412
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わが国でもようやく超短時間作用性オピオイド鎮痛薬レミフェンタニルが使用可能となった1)。今までは,高濃度の吸入麻酔薬単独で麻酔を行うか,フェンタニルなどの鎮痛薬を不十分ながら併用した麻酔が主流であったといえなくもない。しかし,レミフェンタニルを併用することによって,より鎮静・鎮痛・筋弛緩の要素を考慮したバランス麻酔が可能となった。
吸入麻酔薬セボフルランは,その特徴から世界中で広く使用されている代表的な吸入麻酔薬である。単独で鎮静・鎮痛・筋弛緩作用を併せ持つ優れた麻酔薬であるが,鎮静作用に比べ,鎮痛作用が弱いため,何らかの鎮痛薬を併用することが勧められる。本稿では,レミフェンタルニルを併用したセボフルラン麻酔2)について概説する。
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