Japanese
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特集 薬疹・薬物障害
セフカペンピボキシル塩酸塩によるアナフィラキシーショックの1例
Anaphylactic Shock Due to Cefcapene Pivoxil Hydrochloride Hydrate
神﨑 美玲
1
,
菊地 斉
2
Mirei KANZAKI
1
,
Hitoshi KIKUCHI
2
1水戸済生会総合病院,皮膚科,主任部長
2同,救急科,副救命救急センター長
キーワード:
セフカペンピボキシル塩酸塩
,
経口用セフェム系抗菌薬
,
アナフィラキシーショック
,
プリックテスト
Keyword:
セフカペンピボキシル塩酸塩
,
経口用セフェム系抗菌薬
,
アナフィラキシーショック
,
プリックテスト
pp.26-27
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000001151
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現病歴 かかりつけの歯科医院で,18時30分~19時頃,歯周病に対して歯周ポケットの洗浄およびミノサイクリン塩酸塩(ペリオフィール®)歯科用軟膏の注入処置を受けた。ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン®錠)25mgとセフカペンピボキシル塩酸塩(フロモックス®錠)100mgを処方され,夕食後,21時過ぎに2剤を内服した。まもなく悪心・嘔吐,皮膚の紅潮が出現して冷汗を伴い,呼吸困難感と腹痛,下痢をきたしたため救急要請した。救急隊接触時には便失禁がみられ,血圧55/32mmHg,脈拍数120回/分であった。アナフィラキシーショックとしてアドレナリンの筋注,d-クロルフェニラミンマレイン酸塩,ファモチジンおよびメチルプレドニゾロンの点滴静脈注射などの治療を受けて症状は軽快したが,翌日,精査のため当科を紹介受診した。
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