徹底分析シリーズ またまた研修医の素朴な疑問─1
新しい麻薬性鎮痛薬レミフェンタニルの体内動態ってどう考えたらいいの?
山蔭 道明
1
1札幌医科大学医学部 麻酔科
キーワード:
レミフェンタニル
,
エステラーゼ
,
肝腎機能
Keyword:
レミフェンタニル
,
エステラーゼ
,
肝腎機能
pp.504-505
発行日 2007年6月1日
Published Date 2007/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100313
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●まずレミフェンタニルの特徴を覚えよう!
麻酔薬で代表的なものに吸入麻酔薬セボフルランがある。セボフルランは体内でほとんど代謝されないため,その体内動態は,投与濃度(=分圧),換気量,そして心拍出量に依存して変化する。麻薬性鎮痛薬フェンタニルは,主に肝臓で代謝されるが蓄積性が問題となる。
最近,わが国でも使用できるようになったレミフェンタニルは,血中・組織中の非特異的エステラーゼによって速やかに代謝されるため,持続投与で使用する。レミフェンタニルの特徴を覚え,調節性の優れた麻酔管理を目指そう!
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