徹底分析シリーズ レミフェンタニル
レミフェンタニルを用いたTIVA:フェンタニルとの比較から
長田 理
1
Osamu NAGATA
1
1東京警察病院 麻酔科
pp.852-857
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100411
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つい最近まで,全静脈麻酔total intravenous anesthesia(TIVA)といえば,プロポフォールとフェンタニルを併用するものが一般的であった。短時間作用性というものの蓄積性が問題となるフェンタニルでは,術後の副作用(特に,呼吸抑制)をきたすことなく術中に十分な鎮痛をはかることが非常に困難であり,それゆえ「TIVAは難しい!」とさえ言われていた。超短時間作用性レミフェンタニルの出現により,プロポフォールと組み合わされるTIVAの調節性は大きく向上する。本稿では,フェンタニルを併用した場合と比較しながら,レミフェンタニルを併用したTIVAを実際に行ううえでのポイントを薬物動態シミュレーションにもとづいて解説する。
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