Japanese
English
症例
ニューキノロン系抗菌薬による多発性固定薬疹の2例
2 Cases of Multiple Fixed Drug Eruption Due to New Quinolones
山本 佳子
1
,
越智 安奈
1
,
林 宏明
1
,
山本 剛伸
1
,
藤本 亘
1
Yoshiko YAMAMOTO
1
,
Anna OCHI
1
,
Hiroaki HAYASHI
1
,
Takenobu YAMAMOTO
1
,
Wataru FUJIMOTO
1
1川崎医科大学,皮膚科(主任:藤本 亘教授)
キーワード:
固定薬疹
,
トスフロキサシントシル酸塩
,
メシル酸ガレノキサシン
,
パッチテスト
,
内服誘発試験
Keyword:
固定薬疹
,
トスフロキサシントシル酸塩
,
メシル酸ガレノキサシン
,
パッチテスト
,
内服誘発試験
pp.517-521
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000676
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症例1:70歳,女性。膀胱炎に対し処方されたトスフロキサシントシル酸塩(オゼックス®)の内服後,頰部・両手などに紅斑が多発し,上口唇・手指に水疱を生じた。トスフロキサシントシル酸塩の内服試験で陽性。症例2:63歳,男性。口唇・舌粘膜のびらんと腰部や手指に紅斑を認め,天疱瘡が疑われた。感冒症状に対し内服していたメシル酸ガレノキサシン(ジェニナック®)の内服試験で陽性。近年,処方機会の増加に伴いニューキノロン系抗菌薬による固定薬疹の報告が急増しており,同様の症例に遭遇した際,本剤の関与に留意して対処すべきと思われた。
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