Japanese
English
症例
難治性皮膚潰瘍に対する植皮後の固定にV. A. C.®システムを用いた2例
Two Cases of Intractable Skin Ulcer Treated with Negative Pressure Dressing, V.A.C.® System, for the Skin Graft Fixation
福地 麗雅
1
,
小池 雄太
1
,
富村 沙織
1
,
芦田 美輪
1
,
宇谷 厚志
1
Reika FUKUCHI
1
,
Yuta KOIKE
1
,
Saori TOMIMURA
1
,
Miwa ASHIDA
1
,
Atsushi UTANI
1
1長崎大学病院,皮膚科・アレルギー科(主任:宇谷厚志教授)
キーワード:
難治性皮膚潰瘍
,
陰圧閉鎖療法
,
植皮術
Keyword:
難治性皮膚潰瘍
,
陰圧閉鎖療法
,
植皮術
pp.513-516
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000675
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
症例1:73歳,女性。高度進行胃癌に対する化学療法中に生じた,難治性の仙骨部褥創。症例2:59歳,女性。全身性強皮症でフォロー中,静脈うっ滞により生じた多発下腿潰瘍。いずれもThiersch植皮を行い,V. A. C. ®システムで植皮片を固定した。症例1は術後5日で100%生着した。症例2は術後感染を併発し,2回同様の手術を施行したが,生着率は2~3割程度であった。V. A. C.®システムを用いて植皮固定する際は,安静が困難な患者や複雑な部位には有用であるが,細菌感染や原疾患を十分に吟味し適応を決定する必要がある。
Copyright © 2018, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.