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オフロキサシンによる固定薬疹の1例 パッチテストの陰性を考察
大原 香子
1
1大原医院
キーワード:
Ofloxacin
,
かぜ
,
パッチテスト
,
経口投与
,
薬疹
,
皮膚疾患-手部
,
内服誘発試験
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Eruptions
,
Common Cold
,
Hand Dermatoses
,
Patch Tests
,
Ofloxacin
pp.1194-1195
発行日 2016年6月1日
Published Date 2016/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2016319271
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67歳男。5ヵ月前に左手背の紫紅色斑を主訴に受診し、診断不明でナジフロキサシン軟膏を外用したところ、約1ヵ月で治癒した。今回、風邪に対し処方されたPL顆粒、オフロキサシン(OFLX)、チペピジンヒベンズ酸塩を内服したところ、翌日から左手背と右示指に紅斑と痒みが出現した。いずれかによる固定薬疹と診断し、ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステルクリームを外用したところ、2週間後に色素沈着となり治癒した。皮疹部の左手背と無疹部で3剤のパッチテストを行ったが、いずれも陰性であった。次に内服試験を行ったところ、OFLX内服20分後に左手背と右示指の色素沈着部が紫紅色を呈したため、OFLXによる固定薬疹と診断した。
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