Japanese
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特集 見逃してはいけない薬疹
臨床例
単純疱疹と鑑別を要したカルバマゼピンによる固定薬疹
A case of carbamazepine-induced fixed drug eruption required discrimination from herpes simplex
上野 あさひ
1
,
林 周次郎
1
,
嶋岡 弥生
1
,
神永 朋子
1
,
濱﨑 洋一郎
1
,
井川 健
1
Asahi Ueno
1
,
Shujiro Hayashi
1
,
Yayoi Shimaoka
1
,
Tomoko Kaminaga
1
,
Yoichiro Hamasaki
1
,
Ken Igawa
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Dokkyo Medical University
キーワード:
固定薬疹
,
カルバマゼピン
,
パッチテスト
,
内服誘発試験
Keyword:
固定薬疹
,
カルバマゼピン
,
パッチテスト
,
内服誘発試験
pp.118-121
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000001935
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・固定薬疹は皮膚粘膜移行部に好発し,しばしば臨床症状が単純疱疹と類似する.自験例では臨床所見および経過から鑑別を要した.
・固定薬疹の診断に内服歴の問診は欠かせないが,頓服薬については患者が薬剤摂取を記憶していないこともある.
・自験例では皮膚生検は施行していないが,カルバマゼピンの内服誘発試験により皮疹の再燃を確認し確定診断とした.
・カルバマゼピンによる薬疹の報告は,薬剤性過敏症症候群,Stevens-Johnson症候群(SJS)や中毒性表皮壊死症など重症薬疹が多いが,自験例はカルバマゼピンによる固定薬疹であった.
(「症例のポイント」より)
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