Japanese
English
症例
繰り返す外陰部潰瘍を呈し,診断に苦慮した固定薬疹の1例
Fixed Drug Eruption Showing Recurrent Ulceration of Vulva with Diagnostic Difficulties
本多 舞
1
,
富村 沙織
1
,
竹中 基
1
Mai HONDA
1
,
Saori TOMIMURA
1
,
Motoi TAKENAKA
1
1長崎大学病院,皮膚科・アレルギー科(主任:室田浩之教授)
キーワード:
外陰部潰瘍
,
固定薬疹
,
メフェナム酸
,
トスフロキサシントシル酸塩
,
単純ヘルペス
Keyword:
外陰部潰瘍
,
固定薬疹
,
メフェナム酸
,
トスフロキサシントシル酸塩
,
単純ヘルペス
pp.1623-1626
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000989
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48歳,女性。11カ月前より,外陰部に有痛性の潰瘍が出没するようになった。数日前にも症状が再燃したため,当科を受診した。初診時,外陰部に有痛性の潰瘍,下口唇粘膜にびらんを認めた。単純ヘルペスとして加療され上皮化したが,その後も陰部潰瘍を繰り返した。初診3カ月後の再診時に拇指・臀部に紅斑および紅褐色斑がみられたため,固定薬疹を疑った。薬歴の確認を再度行い,トスフロキサシントシル酸塩,メフェナム酸,PL配合顆粒の頓用が判明した。パッチテスト・誘発テストでメフェナム酸,トスフロキサシントシル酸塩による固定薬疹と診断した。固定薬疹で初期には粘膜疹のみを呈する場合があり,注意が必要であると考えた。
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