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固定薬疹 原因薬剤の変遷と発症メカニズム
福田 英嗣
1
1東邦大学医療センター大橋病院 皮膚科
キーワード:
Carbocysteine
,
Steroids
,
パッチテスト
,
経口投与
,
薬疹
,
Ethenzamide
,
感冒剤
,
Apronalide
,
内服誘発試験
,
薬剤リンパ球刺激試験
Keyword:
Administration, Oral
,
Carbocysteine
,
Drug Eruptions
,
Patch Tests
,
Steroids
,
Multi-Ingredient Cold, Flu, and Allergy Medications
,
Apronalide
,
Ethenzamide
pp.1034-1039
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017404823
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固定薬疹は,全身に皮膚症状が出現する播種状紅斑丘疹型や多形紅斑型,Stevens-Johnson syndrome(SJS)/toxic epidermal necrolysis(TEN)型などと異なり,原因薬剤の投与により,繰り返し限局した同一部位に円形や楕円形の紅斑や浮腫性紅斑,時に水疱を生じる特殊な薬疹の一型である.固定薬疹は,口唇などの皮膚粘膜移行部に好発し,原因薬剤としては中枢神経系用薬に含まれる解熱鎮痛薬が多い.本稿では,薬疹全体における固定薬疹の頻度や原因薬剤の変遷,好発薬剤,病態・臨床症状・好発部位・病理組織学的所見,原因薬剤特定検査法およびその陽性率,治療について記載する.固定薬疹の頻度や原因薬剤の変遷は薬疹情報(17版)をもとに,原因薬剤特定検査の陽性率は薬疹情報(16版)をもとに集計した.(「はじめに」より)
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