症例
メシル酸ガレノキサシンによる多発性固定薬疹の1例
瀧本 そのこ
1
,
林 剛生
1
,
高橋 宏治
1
,
三宅 温
1
,
園田 広弥
1
,
大松 華子
1
1国立病院機構相模原病院,皮膚科(主任:大松華子医長)
キーワード:
多発性固定薬疹
,
メシル酸ガレノキサシン
Keyword:
多発性固定薬疹
,
メシル酸ガレノキサシン
pp.1549-1553
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000202
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
37歳,女性。急性上気道炎に対し複数の薬剤を内服後,1時間以内に上口唇,頸部,両側上肢,左大腿に紅斑が多数出現した。1年前にも複数薬剤内服後に同様の皮疹が同一部位に出現した既往がある。皮疹出現部位で行ったパッチテストでメシル酸ガレノキサシン陽性。内服歴と併せて同薬剤が原因の多発性固定薬疹と診断した。メシル酸ガレノキサシンの固定薬疹で皮疹部にパッチテストを行った症例は少ないが,是非試されるべき検査である。
Copyright © 2017, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.