Japanese
English
症例報告
ブシラミンによる固定薬疹の1例
A case of fixed drug eruption due to bucillamine
泉 敦子
1
,
内藤 享世
1
,
勝見 祥子
1
,
新関 寛徳
1
,
浅田 秀夫
1
,
宮川 幸子
1
Atsuko IZUMI
1
,
Michiyo NAITO
1
,
Sachiko KATSUMI
1
,
Hironori NIIZEKI
1
,
Hideo ASADA
1
,
Sachiko MIYAGAWA
1
1奈良県立医科大学医学部皮膚科学
1Department of Dermatology,Nara Medical University School of Medicine
キーワード:
ブシラミン
,
リマチル
,
固定薬疹
,
lichenoid tissue reaction
,
内服誘発試験
Keyword:
ブシラミン
,
リマチル
,
固定薬疹
,
lichenoid tissue reaction
,
内服誘発試験
pp.1175-1178
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100325
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要約
64歳,女性.47歳より関節リウマチに罹患し,2年3か月前よりブシラミン内服治療を続けていた.2003年1月に右大腿,下腿,口唇,頬粘膜に小水疱や紅斑が多発し,右足底に弛緩性水疱が出現した.右大腿紅斑部の病理組織像では,表皮基底細胞の液状変性と壊死,真皮上層のリンパ球を主体とする炎症細胞浸潤が認められた.固定薬疹を疑いブシラミンの内服を中止したところ,約2週間で皮疹は色素沈着を残して消退した.内服誘発試験にて口唇,舌,頬粘膜の初発部位に一致して小水疱を伴う紅斑が出現したことから,ブシラミンによる固定薬疹と確診した.
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