Japanese
English
症例
帯状疱疹後にWolf’s Isotopic Responseとして生じた皮膚慢性移植片対宿主病の1例
Chronic Cutaneous Graft-Versus-Host Disease Developing on the Skin Lesions of Herpes Zoster as Wolf’s Isotopic Response
上田 朋子
1
,
浅野 善英
1
,
佐藤 伸一
1
Tomoko UEDA
1
,
Yoshihide ASANO
1
,
Shinichi SATO
1
1東京大学,皮膚科学教室(主任:佐藤伸一教授)
キーワード:
急性骨髄性白血病
,
帯状疱疹
,
慢性移植片対宿主病
,
Wolf’s isotopic response
Keyword:
急性骨髄性白血病
,
帯状疱疹
,
慢性移植片対宿主病
,
Wolf’s isotopic response
pp.522-526
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000000677
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43歳,男性。2015年1月に急性骨髄性白血病と診断され,同年6月に同種骨髄移植を施行された。移植21日後に急性移植片対宿主病を発症し,メチルプレドニゾロン1mg/kg/日点滴×3日間で改善した。同年11月に左三叉神経2枝領域に帯状疱疹を発症し,当科を受診した。抗ウイルス薬投与で皮疹は一旦改善傾向にあったが,2016年2月より同部位の顔面の皮疹と口腔病変が再燃,6月には新たに手背にも皮疹が出現した。12カ月前に骨髄移植を受けている病歴,皮膚症状と口腔症状,病理組織学的所見を併せて,皮膚慢性移植片対宿主病と診断した。顔面の皮疹の一部は帯状疱疹の皮疹と一致して生じており,Wolf’s isotopic responseと考えた。
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