Japanese
English
症例報告
塩酸メキシレチンによる多発性固定薬疹の1例
A case of multiple fixed drug eruption due to mexiletine chloride
石黒 恵美子
1
,
石川 里子
1
,
濱崎 洋一郎
1
,
籏持 淳
1
,
山﨑 雙次
1
Emiko ISHIGURO
1
,
Satoko ISHIKAWA
1
,
Yoichiro HAMASAKI
1
,
Atsushi HATAMOCHI
1
,
Soji YAMAZAKI
1
1獨協医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Dokkyo University School of Medicine,Tochigi,Japan
キーワード:
塩酸メキシレチン
,
固定薬疹
,
パッチテスト
,
糖尿病性末梢神経障害
Keyword:
塩酸メキシレチン
,
固定薬疹
,
パッチテスト
,
糖尿病性末梢神経障害
pp.23-25
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102181
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要約 68歳,男性.糖尿病に伴う末梢神経障害に対し,2001年より塩酸メキシレチン,メコバラミンを内服,頓用でロキソプロフェンナトリウム,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液を内服していた.2006年9月29日頃よりはじめに臀部に数個の紅斑が出現,徐々にほぼ全身に数が増加してきたため,同年12月19日当科を受診した.顔面,下背部,腰部,臀部,両下肢に境界明瞭な暗赤色紅斑を多数認めた.薬剤内服中止とステロイド軟膏外用により,紅斑は色素沈着を残し消退した.色素沈着となった皮疹部で行った薬剤パッチテストは,塩酸メキシレチンのみ陽性を示した.われわれが調べ得た限り,塩酸メキシレチンによる固定薬疹の報告は稀であり,本症例が2例目であった.
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