Japanese
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特集 腹腔鏡下結腸手術を極める
II. 各論
10.潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡補助下大腸全摘術の定型化―回腸囊の作成法を含めて
Formulation of laparoscopic assisted subtotal colorectal resection for ulcerative colitis:including the method of ileal pouch preparation
桑原 隆一
1
,
池内 浩基
1
R. Kuwahara
1
,
H. Ikeuchi
1
1兵庫医科大学炎症性腸疾患外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡手術
,
大腸全摘術
,
J型回腸囊肛門吻合術
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡手術
,
大腸全摘術
,
J型回腸囊肛門吻合術
pp.1119-1122
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1119
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潰瘍性大腸炎(UC)に対する基本術式は大腸全摘,J型回腸囊肛門(管)吻合術である.腹腔鏡補助下大腸全摘J型回腸囊肛門吻合術は開腹手術に比べて手術時間の延長が大きな問題点であり,術式の定型化が必要である.当科では,①直腸から回盲部への反時計回りの授動,②小開腹創からの腸間膜処理,③2チームでの回腸囊作成+肛門粘膜切除,④腹腔鏡操作による回腸囊の吻合部への誘導を行っている.本稿では当院での腹腔鏡補助下大腸全摘J型回腸囊肛門吻合術の定型化について紹介する.安定した回腸囊の吻合部への誘導や術後のoutlet obstructionなどの課題は,さらなる改良が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021