特集 内視鏡外科手術に必要な局所解剖─結腸・直腸
潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下大腸全摘回腸嚢肛門吻合に必要な局所解剖
大東 弘治
1
,
家根 由典
1
,
牛嶋 北斗
1
,
岩本 哲好
1
,
上田 和毅
1
,
川村 純一郎
1
1近畿大学医学部外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡手術
,
回腸嚢肛門吻合術
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡手術
,
回腸嚢肛門吻合術
pp.1885-1894
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001980
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潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)に対しての手術は1900年代初頭からappendicostomyやcecostomyが行われていたが,成績は芳しくなかったとされている。大腸全摘回腸肛門吻合は1933年にNissenら1)がpolyposisの10歳の患者に対して3期分割で行ったのが最初で,UCに対しては1947年にRavitchら2)が大腸全摘回腸肛門吻合を行ったとの報告が最初である。その後,さまざまな術式の試みがなされ,現在では大腸全摘回腸嚢肛門(管)吻合がUCに対する標準術式となっている。
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