Japanese
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特集 腹腔鏡下結腸手術を極める
II. 各論
9.閉塞性大腸癌に対するステント留置後の手術操作
Surgical management for obstructive colorectal cancer patients after stent placement
松田 明久
1
,
山田 岳史
1
,
進士 誠一
1
,
太田 竜
1
,
園田 寛道
1
,
岩井 拓磨
1
,
武田 幸樹
1
,
代永 和秀
1
,
吉田 寛
1
A. Matsuda
1
,
T. Yamada
1
,
S. Shinji
1
,
R. Ota
1
,
H. Sonoda
1
,
T. Iwai
1
,
K. Takeda
1
,
K. Yonaga
1
,
H. Yoshida
1
1日本医科大学消化器外科
キーワード:
閉塞性大腸癌
,
大腸ステント
,
bridge to surgery
Keyword:
閉塞性大腸癌
,
大腸ステント
,
bridge to surgery
pp.1112-1118
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1112
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閉塞性大腸癌に対する大腸ステント治療の普及に伴い,ステント留置後の腹腔鏡手術も多く行われるようになっている.しかし,開腹移行率は非閉塞性症例と比べて高く,周囲組織への癌浸潤や炎症の波及,術中操作による腸管穿孔の回避,口側腸管の評価,適切な切離ラインの決定など,配慮すべき点も多い.また,ステント留置後から手術までの待機期間などの周術期管理も,短期成績のみならず長期成績に影響する.本稿では,大腸ステント留置後の腹腔鏡手術を安全に行うために注意すべき点および当科の取り組みについて概説し,今後の展望を述べる.
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