Japanese
English
臨床と研究
単施設での閉塞性大腸癌の臨床成績から導いた治療方針
Clinical outcomes and treatment policy of obstructive colorectal cancer
上江洌 一平
1
,
長濱 正吉
1
,
寺師 宗秀
1
,
鹿川 大二郎
1
,
知念 順樹
1
,
宮里 浩
1
I. Uezu
1
,
M. Nagahama
1
,
M. Terashi
1
,
D. Kagawa
1
,
Y. Chinen
1
,
H. Miyazato
1
1那覇市立病院外科
キーワード:
閉塞性大腸癌
,
閉塞性大腸炎
,
経肛門的イレウスチューブ
Keyword:
閉塞性大腸癌
,
閉塞性大腸炎
,
経肛門的イレウスチューブ
pp.1123-1128
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1123
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大腸癌狭窄による腸閉塞は,全大腸癌の約3~16%に発症するとされている1).腸閉塞症状を契機に発見されるため,進行している症例が多く,stageⅢ以上が過半数で,stageⅣも全体の約25%を占めるといわれている2).閉塞性大腸癌(obstructive colorectal cancer:OCC)に対しては,従来行われていた減圧法としての胃管あるいはイレウスチューブなどの処置に加え,bridge to surgeryとしての大腸ステント留置術が施行され始め,治療の選択肢が広がっている.しかし,これらの適応基準や手術のタイミングなどについては,コンセンサスが依然得られていないのが現状である.
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