特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
大腸外科 12 大腸全摘後の再建法 回腸嚢肛門吻合術(IPAA)の立場から
池内 浩基
1
,
内野 基
1
,
坂東 俊宏
1
,
堀尾 勇規
1
,
桑原 隆一
1
,
皆川 知洋
1
1兵庫医科大学炎症性腸疾患外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
大腸全摘術
,
再建方法
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
大腸全摘術
,
再建方法
pp.560-566
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001637
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潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)の内科的治療の選択肢が増加している。それに従い,UCに対する手術数は減少傾向である。最近の症例で著明になっているのは,癌/ dysplasiaで手術となる症例が急激に増加していることと,手術時年齢が高齢化していることである。UCに対する括約筋温存手術では,大腸全摘・回腸嚢肛門吻合術(ileal pouch anal anastomosis;IPAA)と大腸全摘・回腸嚢肛門管吻合術(ileal pouch analcanal anastomosis;IACA)が基本術式である。わが国では,施設ごとにどちらの手術を第一選択にするかが決められていることが多い。今後は年齢や手術適応による術式決定が重要になってくるものと思われる。
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