Japanese
English
しびれ・痛みに対する整形外科診療の進歩 Ⅱ.疾患・病態別の診断・治療
2.腰椎
非特異的腰痛のペインドローイング分類
Pain drawing-based classification for non-specific low back pain
佐々木 哲也
1
T. Sasaki
1
1佐々木整形外科
1Sasaki Orthopedic Clinic, Tokyo
キーワード:
non-specific low back pain
,
pain drawing
,
age group
Keyword:
non-specific low back pain
,
pain drawing
,
age group
pp.115-118
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei74_115
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は じ め に
平成28年国民生活基礎調査によると,男性では腰痛の有訴者率がもっとも多く,女性では肩こりに次いで腰痛が多い1).腰痛は整形外科疾患の中でもっとも多い治療対象疾患であるにもかかわらず,その全体像に関する報告は少なく,腰痛全般を捉えるのは簡単ではない2).さらに,腰痛の85%は非特異的で原因不明とされ,個々の症例の病態に応じた治療がむずかしい状況にある.
当院では,ペインドローイングを用いて腰痛を細分化することで類似する病態を集め,非特異的腰痛の病態解明の一助となるよう努力している.非特異的腰痛をペインドローイング分類し,年代との関連を検討したので報告する.そして非特異的腰痛診断の問題点について若干の考察を加えた.
© Nankodo Co., Ltd., 2018