徹底分析シリーズ 痛み治療の素朴な疑問に答えます
腰痛(非特異的)にどのような対応をしたらよいですか?
矢吹 省司
1
Shoji YABUKI
1
1福島県立医科大学医学部 整形外科
pp.6-8
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200089
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2012年に日本整形外科学会と日本腰痛学会の監修により「腰痛診療ガイドライン2012」1)が出版された。腰痛に対するガイドラインは,日本整形外科学会では初めてであり,新聞や雑誌でも取り上げられ,大きな反響があった。しかし,実際に腰痛患者の診療に携わっている医師から「実臨床と合わない」「患者から質問を受けて戸惑うことがある」などの意見も寄せられる。ガイドラインは,絶対これを守らなければならないといったものではなく,現時点でのエビデンスをまとめたものであり,特に頻繁に腰痛患者を診ない一般臨床医を対象に,診療の参考になるように作成されている。ガイドラインの内容は踏まえておくべきであるが,実際に患者を治療する医師はどのようにこれを活用すればよいのか。この点に関して,ガイドラインのクリニカルクエスチョン(CQ)と筆者が行っている患者説明の内容を入れて,筆者なりの意見を述べる。
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